2021年1月13日(水)神奈川県が緊急事態宣言下のいま。
しろくまクラブ運営が考える、コロナ禍におけるバドミントン活動の在り方と、停止の判断の線引きについて綴りたいと思います。
あくまで1つの参考意見として、閲覧ください。
2021年1月13日(水)現在の状況把握
神奈川県における新型コロナ感染者の推移
急速に気温が下がりはじめた11月より全国的に新型コロナの感染者数は増加し、第三波と呼ばれるようになりました。
神奈川県では2021年1月7日に2度目の緊急事態宣言が発出。
同9日に、995名の方が感染され、1日あたりの感染者の過去最大数を記録しました。
12月の前半の変曲点以降、2次関数的なグラフの顔つきをしているため、まだまだ最大数を伸長してしまう可能性があります。
しろくまクラブの活動状況
しろくまクラブでは、異常な感染者数を記録した11月18日に以下のアナウンスをメンバーに出し、活動を一時停止しました。
※WEB SITEには11月24日の掲載
以降、12月上旬に活動は再開しましたが、間も無く感染者数は再度増加に転じ、またも活動は停止。現在もバドミントン活動を行っていない状況です。
バドミントン活動の感染リスク
他のスポーツとの比較
日本プロ野球・サッカーJリーグ・ラグビーTOPリーグ・バスケットBJリーグなど、各スポーツ界ではプロ選手でも感染している状況で、バドミントンも例外ではなく、トッププレイヤーの感染も確認されています。
バドミントンはその他の競技と比較して、感染しやすいのでしょうか?
感染しやすいと思われる点
- 体育館内にて、基本的に無風の環境で行う競技であること
- ネット際で相手選手と近接対面する場合があること
感染しにくいと思われる点
- フィジカルコンタクトが基本的にない競技であること
- ラケット競技であるため球(シャトル)に触れるシーンがサービスのみであること
他のスポーツと比較すると、やや感染しにくい競技ではあるものの、リスクを打ち消すものではないと思います。
スポーツを除く一般生活との比較
一般生活では、基本的にマスクの着用を行い、他人への飛沫感染を防止しています。
食事の際はマスクを外し、口を空けますが、会話や正面着座を行わないことで、同様に飛沫による感染を防ぐことができます。
一方スポーツでは、マスクによる飛沫飛散の防止を、酸欠リスクにより行うことができません。その時点で一般生活よりも、明らかに感染リスクは高いと考えられます。
経済活動のように推し進めるべきものなのか
プロスポーツ選手の競技実施に関しては、経済活動の一環ですので、
ここでは、しろくまクラブのような非営利団体を対象とします。
この見解は難しいですし、意見が割れる点です。
従ってあくまで参考として捉えて頂きたいと思います。
個人リスクの範囲
何事においても、何かしらのリスクを背負わないと、対価は得られません。
この点は、感染症に限ったことではありません。
従って、感染するリスクを背負いながら、スポーツをしたいという欲求を満たすため、
自身でスポーツを行うことは、まったく問題ではないと考えます。
周囲に与える影響
しかしながら、コロナのような感染力の高いウイルスが蔓延している状況では
自分以外の他人に与える影響を必ず考える必要があります。
- コロナの感染予防(生死の問題)
- 経済活動(生死の問題)
上記は、ほとんど同じ優先度を持ちますが、
- 非営利スポーツ活動(欲求を満たす)
はそれよりも一段階以上、低くなります。
つまり一つの結論として、以下の考えを持ちました。
他人の生死に関わる問題である経済活動と同じ考え方はできない。推し進めることも賛同できません。
従来から存在しているリスク
しかし、従来からスポーツを行うことで他人に影響を及ぼすリスクは存在しています。
- 他人に怪我を負わせてしまう。
- インフルエンザを感染拡大させてしまう。
つまり、ルールやモラルによって他人への影響リスクを下げて行っているのが、欲求を満足するためのスポーツ活動です。
よって二つ目の結論として、以下の考えを持ちました。
リスクが低ければ実施しよう!リスクが高ければ中止しよう!自らリスクを下げる努力をしよう!
リスクを下げる努力として、しろくまクラブは以下のようなガイドラインを作成・運用しています。
バドミントンのすそ野を広げる役割
各スポーツ団体は競技のすそ野(人口)を広げ、発展させる役割を担っています。
人の生死に関わる案件よりも、優先度は落ちますが、以下のことも言えると考えています。
他人への影響リスクが低いのであれば、バドミントン(スポーツ)は活動推進するべき
他人への影響リスクの高い・低いの線をどこで引くか。
1回の活動で誰かがコロナを持ち込む確率で決める。
非常に悩んだ末、以下のラインを決めました。
『1回の活動で誰かがコロナを持ち込む確率』が1%に達したら、活動は停止・自粛する。
活動日数が月4~5回と限られていることから、この値にしました。
しかし、1%とは、100か所のうち1か所はコロナが持ち込まれる確率です。
さらにプレイヤーがプレイ箇所を掛け持ちをしていればその確率は2倍、3倍となります。
「限られたメンバーとしかバドミントンをしない」は実は数字上、感染拡大対策として非常に有効なのです。
『1回の活動で』という条件を取り去ってしまえば、確率はさらに上昇します。
以上のことから、1%はすでに非常に高い水準だと考えます。
神奈川県の総人口から割り出す。
確率の計算条件は以下です。
- 神奈川県の総人口|921万9863[人]
- コロナ潜伏期間|14[日間]
- バドミントン想定参加者平均|15[人]
そして各人は、平均的な感染リスク環境に置かれていると仮定します。
上記の条件で計算すると、
神奈川県の1日の感染者が439人で『1回の活動で誰かがコロナを持ち込む確率』が1%となります。
従って、少し余裕をみた値、400人がしろくまクラブのバドミントン活動の実施ラインとなったのです。
しかし、当時400人を簡単に超えてくる状況になるとは思っていなかったのが本音です。
さいごに
今後コロナが指定感染症ではなくなったり、ワクチンの普及による重症化の抑制などができるようになった場合には、1%のラインを変更・撤廃していこうと考えています。
これを読んでくださった方には、一つの参考情報になれば、誠に幸いです。
- 非営利バドミントン活動は、人の生死に関わる経済活動と同じ考えにはできません。
- 他人への影響リスクで、バドミントン活動を実施するか考えよう。
- 他人への影響リスクが低いときには、どんどんバドミントンを推進しよう。
- しろくまクラブは、『1回の活動で誰かがコロナを持ち込む確率』が1%でリスク高と判断した。
今回の話は、いままでで一番難しかった。。。。
次は簡単に分かる話がいいなー。
でも色々と考えないといけない時期なんだね!
人類と白熊の危機ですからね!
いつもビックリするようなことをするけど、こうゆうときには
しっかり考えてくれて、しろくまクラブは頼りになるわ!
またみんなでバドミントンしたいね!!